2014-01-01から1年間の記事一覧

ひるの月がこくなったりうすくなったりしてバスでゆくこれの出生地にゲイラカイトが飛ぶあたりに働いていて 消ゴムが床に落ちてとどまるカーテンはひかりをへやをこどもをかくし間男のこころのはなれはかくさない間男のスープ飲むときとうとつににどともどら…

あざをよけて愛撫するときぱっとさく 嫉妬はただしいしっとだろうか「この道路は公園です。」と書いてある ベドイトゥングは公園だろう

リコーダーが『もののけ』の歌を吹いている 昨日の酒はよくなかったな小型の悔いとか恋とかをポケットに入れて フラフラかえろうひとりでかえろうあやまちがうつくしいのはたらとればあいしたかったねあいされたかったね嘘の昨日に頬擦りをする放熱体 そのさ…

都市の餓死者

もみじの道にゆきんこがたくさんまっていてすこしくるったひとと歩いた

なんとなく父の補聴器を枕元にセックスをする 小さな死(putit mort)来よ

雨の日は胎児のようにセックスをする 痛ましい時期であるから月の旗がはためいている クリトリスのピアスに舌が触れるつめたさ日曜日 微視的に見てる産毛とか虹彩とかゴムの中身とか とかはめごろしのラブホのフロのまどのそとのきみとであってはじめての 雪

銀行の柵シャッターとその影が落ちていく時落ち葉かさかさ

便座のフタが上がっていたとかいないとかそういうことで日が跨がれて栄逹からかぎりなくとほい場所だからすなおなことばがてりかがやいて

はな冴えていつかの枝のうつくしいまで敬意なきことの清しさはろばろとマンデラ忌の偽手話通訳士

日焼けした美肌

日焼けした肌砂のようにさらさらと手に感じつつ感じつつ今

奥様はマゾ http://mobile.dmm.co.jp/mono/dvd/-/list/=/article=ser

ねぇダーリン、わたしをころしてとよぶこえのまっくらなへやにたたずむふたりしょせんその程度のことでとどこからかふたりを加速させる言葉く「擲つことのついには奉仕」「痛いことは解放つまり意識の瀉血」おもいきり噛みつかれた歯形が白い白い肌に咲いて…

切り裂いてみせてよ自分史の快楽よ永久に死ね貴金属を最も美しくするのは、いやまた逆に貴金属に最も美しくされるのは、と言ってもいいが、女の裸体であって、そのためにのみ男は女に贈り物をするのである。新月のシーツに眠るのびのびと白金は裸体にのみ価…

サラリーマンの無い夕方悪意のように雲雀群れ飛ぶ遠浅の

日記など書いていればみじめなりに生きてはいると思える夜中

友人の「努力はすべて報いる」というメールアドレスもひとつの命名

23時、感傷と暴力と性欲が酒に融け始める。夜の思春期。 焦げくさい匂いにつられて来てみれば今日が祭りの日だとのことだプーレクやトルフクンラフが並びおるお祭りの帰りはいつもさびしい

口の中に血の味があるいつの間になにを殺して食ったのだろうなにごともなるようにしかならなくて川の反射が美しいです地面とはただやさしくてゆっくりと地面としての肌触りがあるなにごともフェアにやらねばならぬようでコインランドリーに眠ってしまう

煙草を買うか酒を買うかの金しかなくて月蝕の次の日のただの月の夜

真剣に立ち読みをしていて気づいたら大分ひだりに移動していた考えるのをやめてしまえばきみのことなども思い出さなくなって

金欠の浪費欲は正しい。だって不可能の選択だもの。

女子はしゃがんでずいぶん長く色ペンをためす 文具屋のたくさんの色ペン文具屋の試し書き用の紙束のぐるぐるにまぎれて「ありがとう」とかたくさんのシールがあってせいぜんとなにかのために貼られるのを待ってる色紙のたくさんの棚は永久にするするとただ素…

眠りすぎた夜9時頃の雨音も夢の中から追い出されている

都市の水飲み場を知っているのは貧乏人とカラスだけだ。

くねられた精通前後の少年の制服の腰 あまりに細い

くすり風呂の薬袋がゆっくりと俺の視界を通りすぎたり平和とは 回る看板・ソープ街・放置自転車・知らぬ人の死ふつふつとスパゲッティは茹でられてむしろ静かな台風の夜だ

人と飲んだ次の日のなげやりなさびしさはセックスや死でいやせるだろか煙草を吸うタイミングだった何分かはかなしいことばかり想像する考えを変えるというのは美しいものだ堕落の瞬間でさえも買いたての耳かきのわたに触るようにやさしく誰かの性器に触れた…

デパートの中のトイレでかかっていた曲を15年後に口笛で吹く

私たちはほとんど新しくない 模範囚は夢を見ずに眠る

テーブルに直に立っているちくわ 視界がすこし、すこしずつ歪む

中景

草書体の美しい揺れ 少し離れて切符買う君を眺めている「私は歩いている」と表明するように君は歩くね とても綺麗だあの時のカラータイツの朱色ばっか思い出すんだ 心臓の色なにもよくわからない場所――、知らない人が僕らの写真を撮ったんだって永久に残る全…