2016-01-01から1年間の記事一覧

足指に精子塗れて陽は高し ますます青き観葉植物たかぶるるはつなつの性欲の先 先触れ(カウパー)はあくまで透明でバスのドアが開くと走り出したあなたにぼくは眺めることしかできなかった。日の照りかたの美しい11月の10時すぎに小走りにゆくあなたは美しか…

ふたりは孤独でいるわけでない

渡せないもの キッチンに耳つけている一人ひとり愛とは別にひとつでないといけなかったのに味方じゃないといけなかったのに忘れない 首根っこ焼くふがいなさを味方でありつづけられなかったことを横目にした切ないことをいつまでも できなかったこといつまで…

連絡を取る元カノは一人です8000kmは安心だから

ドアの開くとこでよかった朝明けはホテル街にもさわやかに差す君と僕の足先に精液落ちてビル群もやや静まりにけり知らない女とやりたいな滑空する痛ましき物を意志と言ふ、ーー《ぼくはしらないおまんこがすき》

そもそもがまちがひだったといふことのおごり

愛でもなかった

私たちの時間は短い 身の肉をちぎっては捨て

毎日魔法瓶のコーヒーはちょうどいい温度 朝すぐ飲めるようにすこし差し水がしてある そういうおもいやり

暗いところで目が見えないのはこまるな。 暗いところであなたが見えないのは不安だな。

あらかじめ挽歌を生きているようだ慈愛というは美しくなし忘れた感情は 笑われて空に立つ水筒一つ

「どっちでもいいの」未明にあの頃は地獄がこんなと知らなかったシアターを出て沸々と夜半白し十年一過

二人について言えば、 今のところ、今後いちばん会うだろうひとりにお互いがなった そうだとして、 よいことは 二人の意志とは私たちについて言えば、 さみしさにはけじめがない 私たちに与えられた幸せな時間の終わり

ほんとにちいさな入江でさ おなじくらいちいさい洞穴もあって その崖というか上んとこの 影がシュッとななめに 足元の岩場を横切ってて それが月明かりか夜明けかわからないほど 酔ってたんだそこにきみはいたっけ 黄緑色のビーサンに砂が光ってた あれは昼…

遠い椅子ごし振り返る二階堂ふみ風の女。見覚えはない君の好きなこと僕も好きだったからモスグリーンのスカートだろう僕のでないキャンパス部屋に呼べない理由はないよ意味のある眼差しだわたし宛でない既婚者憎しその過去もまた

一目惚れの遅早だけさ靴紐がダサすぎて立ち飲みの店員恋ということのしずけさ矢羽とんのマグに植えらるるサボテンに陽は

漫喫の橋本環奈の写真集にザーメン痕ありやや昏い街死ななかったための10万なら安くけど生きながら払うにはつらい

なにがのこる なにが意味のないなにが たくさんのあまりに たくさんのものが残ってしまうろうなぼくらと呼ぶ集まり方も消え わたしたちはおちてゆくだろうきゅうそくに しかしゆっくりと かくじつにもとあったていどに つつましく せせこましく土を耕すだろ…

おいしいねおいしいねって言いながら生きてゆくのだ君と二人で

発端は小木ちゃんからの電話だった。小木ちゃんが僕と電話したことをツイッターに書いて、僕の名字をしつこく方々のSNSで検索していた元同僚がそれをみつけ、僕の元彼女に伝えた。以下同様に、僕の音信不通以来僕を探していた人達からの着信がにわかに激増し…

TNT

寝息の理論電気向けたら中指立ててた

待ちわびた孤独と

ひしゃげてく

友情のかそけきつよさ公園に電話しに行く夜の明るさ遠いとこで君が生きてるおなじ夜を生きてるつまりぼくら生きてる苦労話はお互いしないお互いが生きているならひとまずよいよなんにもチャラになんかならない風呂場で膝においたタオルに石鹸を擦りつける父…

タオルケット 匂い 女の顔

フィルターのあじにも馴れて道端に視界疎水を覆うほどの桜とハトのハートのキス、すこしだけ遠いミサイル小瓶に指さした人よたよたと桜の道を逆向きにゆく

あんころを食べた。

スパセン 猿爺 股間を失った猜疑心の塊

それなりにえらく